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DATE2024.02.01

この記事を書いた人

ひらい めぐみ

Event Report|熱海で商いをはじめよう。店舗向け物件ツアーand熱海の街あるき

 

「お店をひらきたい」と考えるときに、理想の物件に巡り合うのはなかなか難しいもの。住宅と違い、物件によって用途が限られていたり、入居してから追加の工事が必要だと気づいたりすることもあります。

 

 

今回は、熱海でお店をひらきたい方向け、店舗物件ツアーand熱海の街あるきを開催。

 

 

当日は、5組の方が参加してくださいました。熱海に住んでいる方だけでなく、東京や神奈川など関東の方も。店舗用物件ツアーとあって、いつか熱海でお店をひらきたい方もいらっしゃれば、自分でもときどき住めるようなマンスリーマンションを運営したいという方も。

 

 

 

 

当日は荒天の予報でしたが、小雨でひと安心。駅で集合し、最初の物件に向かいます。歩きながら、マチモリ不動産の代表である三好が熱海についての話を。

 

 

熱海の現在の人口は3万5千人ほどで、旅行客は約300万人。三好曰く、そのうち海外からの観光客は1%なのだとか。意外にも、国内旅行で来ている人が圧倒的に多いようです。

 

 

観光業が栄えることで、まちには良い影響がもたらされる反面、街中の人混みや交通渋滞などの「オーバーツーリズム」が課題となっています。

 

 

 

 

また、それに伴って物件の家賃も上昇しているのだと言います。熱海駅周辺で最も高額な賃料の坪単価は5〜6万円、10坪(33平米)で考えると50〜60万円と、かなり高くなっています。

 

しかし、すべての物件がそうというわけではなく、オーナーさんによって相場より賃料が抑えめになっている物件もあるとのこと。

 

 

 

 

最初の物件は、まさに「駅前にしてこの家賃…⁉︎」と参加者のみなさんもびっくりの好条件。もともとはレンタカーの事務所だったと言います。実際に入居するときに、どんなことを気にしておくべきかについて三好から説明がありました。

 

 

 

 

 

▲マチモリ不動産代表の三好明

 

 

 

まず、ここで飲食店をしたい方に気にしてほしいのが水回り。現状では水回りが1か所しかないため、 追加の設備をつける必要があるようです。また、使おうと想定している電力が足りるかどうかも、事前に確認しておきたいポイントだと話していました。

 

 

 

2階部分はペットホテルだった場所の居抜き物件

 

ここでは、お店を辞めるときについての話が出ました。退去する際に、スケルトン(コンクリート剥き出しのなにもない状態)で引き渡さなければならないか、現状のままでよいのかも、確認しておきたいところなのだとか。

 

お店をたたむ場合だけでなく、ゆくゆく移転する可能性も含めると、知っておいて損はないですね。

 

 

 

 

 

 

続いて訪れたのは、駅に近く、窓の外から海が見える物件。こちらはスケルトンの状態になっています。ここで三好が話していたのは、「見えないところほど修繕にお金がかかる」こと。

 

排水管の寿命は40年から50年ほどと言われており、特に古い物件は「きちんとメンテナンスされているかどうか」が重要なようです。

 

 

 

 

 

 

 

また、ここでは「リノベーション」についての話も。「リフォーム」は老朽化した箇所を改修し、新築の状態に近づけることを意味しますが、「リノベーション」はもとの状態よりも価値を高めることを表す言葉です。リノベーションをする際には、使い方の自由度を高めることが重要なのだと三好は話していました。

 

 

街歩きをしながら、昔からあるお店や最近できたお店のちょっとした小話も。かつてはシャッター街だった熱海銀座も、今では幅広い観光客の方が行き交うまちの中心部になっています。

 

 

 

 

 

つぎに訪れたのは、一棟まるまる活用できる4階建てのビル。一階はかつて鞄屋さんが入居しており、ガラス棚の什器がそのまま残っています。

 

 

 

 

2、3階は和室の住居スペースになっています。以前、アートイベントのインスタレーション会場としても使われた場所。

 

リノベーションを施せば、使い方の幅もぐっと広がりそうな、ポテンシャルの高い空間です。このほかにもライブ会場に活用できそうな地下スペースを回りました。

 

 

 

 

最後に見て回ったのは、古くからの個人商店が立ち並ぶ通りにある元精肉店。什器も内装もそのままの状態で残されており、細部まで作り込まれたデザインに胸が踊ります。

 

三好曰く、ここでお店をひらくとしたら、観光の方たち向けというよりは、地元の方に向けたサービスの割合を多めにしたお店がよいそう。

 

 

 

 

 

 

物件ツアー後、コワーキングスペース&シェアオフィスnaedocoを見学してイベントは終了。

 

 

駅からの距離がさほど変わらなくても、人の流れの多い通りにある物件と一本外れた通りにある物件とでは家賃ががらっと変わること、大家さんがどんなことを気にしているかなど、店舗用物件を探す際に知っておきたい情報が得られるツアーになったのではないかと思います。なかには解散した後、具体的なご相談をされている方もいらっしゃいました。

 

 

 

 

 

今後も、店舗用物件ツアーだけでなく、熱海へ移住を考えている方に向けた物件ツアーや街歩きイベントなどを不定期で開催していく予定ですので、ぜひお気軽にご参加くださいね。

 

 

 

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