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DATE2020.05.01

この記事を書いた人

西口

Interview Vol.1|街ごと居住。熱海と東京で働きながら暮らす30代ご夫婦

 

築66年のビルの一室で暮らすMさんご夫婦。2019年にリノベーションを行い、現在の空間に生まれ変わったお部屋。そして、2020年6月に熱海での生活をスタート。

 

熱海を拠点に暮らしているお二人の住まい方について、お話を伺いました。

 

 

旦那さん:30代、熱海の不動産会社勤務

奥さま:30代、東京の会社勤務。週の半分が在宅ワーク

間取り:1LDK

お気に入りポイント:風通しの良いところ

 

 

 

 

 

部屋のコンセプトなど、テーマはどのように決めましたか?

 

 

奥さま:まずは間取りからはいりました。物件自体、最初にざっくり設計されていて(水回りの位置など)その後に一級建築士の方と相談しながら内装のお話をしました。部屋のテーマカラーはブルーグレー&やさしい木製の色味がいいなあ、と希望も伝えました。

 

 

ーなぜブルーグレーに?

 

奥さま:以前、ポートランドに旅行をしたことがあって。その時に可愛らしい外観のカフェがたくさんあったんです。その中にブルーグレーの色合いが素敵なお店に出会ったというのもあって、私たちの部屋もそんな雰囲気にしてみたいと思いました。

 

 

ー希望通りにできたのですね!他にも参考にしたものはありますか?

 

 

奥さま:内装やインテリのイメージはInstagramなどSNSを見たりして情報収集していました。「ブルーグレー」で検索するとおしゃれな写真がたくさん出てくるんです。他にもPinterestで「おしゃれ・北欧・インテリア・リノベーション」と検索したり(笑)、東京R不動産さんのサイトも見て参考にしていました。

 

 

 

 

 

在宅でお仕事などされると思うのですが、どのように作業されていますか?

 

 

奥さま:東京の会社へ通勤するのは週の半分くらいで、家でも仕事はするのですが、家から徒歩5分の場所に、夫婦で一緒に利用してるコワーキングスペース「naedoco」があるので、そこで仕事をすることも多いです。コワーキングスペースを通じて趣味のお友達ができたり、街や人との交流も楽しんでいます。

 

 

ーお二人ともコワーキングスペースを活用されているんですね。家から徒歩圏内にあるって便利だ…。

 

 

 

 

 

お休みの日はどのように過ごしていますか?

 

 

旦那さま:僕は、リビングに寝っ転がってがって天井を眺めるのが好きです。窓を開けて風を感じるのが心地よいです。

 

 

ー3メートル以上の高い天井ですもんね、目で感じる開放感…。

 

 

 

 

 

奥さま:ゆくゆくはリビングにソファを置いたりしてゆっくりしたいですね。ダイニングも充実化計画中です。休みの日に家事をしていて、ベランダで海を眺めながら洗濯物を干しています。

 

 

旦那さま:お風呂の大きさにはこだわっって広い浴槽を選んだので、長風呂も楽しんでいます。部屋以外だと、徒歩圏内に日帰り温泉がいくつもあるので一緒に通ったりしています。

 

ー温泉も生活の中に取り入れられちゃうんですね。温泉の街、熱海での暮らしって感じですね。

 

 

 

リノベーションの計画や打ち合わせの様子はどうでしたか?また、どの工程の時が盛り上がりましたか?

 

 

奥さま:打ち合わせはカフェでしました。専門的な話は不動産が本業である夫で、機能面やインテリアは私という、それぞれ得意・興味のあるもので役割分担をしました。

 

部屋には大きな窓があるので、これはちゃんとカーテンを買おう!と、ショールームへ見に行ったりしたのですが…それから夫が素材などこだわりはじめてヒートアップしていました。(笑)

 

気持ちの良い日差しが入るので、レースにするのも良いかなと。けれど、朝は日差しが眩しすぎて部屋が暑いので遮光度の高い方が良いのか…など。カーテン選び真っ最中です。

 

 

ーロケーションの良いお部屋なので、カーテン選びも重要になってきますね。

 

 

 

 

 

 

トレイルランニングが趣味の奥さまへ。熱海は大好きな趣味を満喫できる場所ですか?

 

奥さま:熱海は電車に乗らなくてもすぐに山に行けたり、とても良い環境だと思います。長野や山梨などにも行きやすく、県外の山へのアクセス面でも熱海は良いですね。走ること自体が好きなので、山でなくても海沿いを走ったり。コンパクトにいろんな場所で趣味を楽しめています。海沿いは網代(あじろ)への一本道が気持ち良いんです。ホテルニューアカオ周辺などもおすすめです。

 

 

 

ーホテルニューアカオの断崖絶壁に建つ外観を見ながらのランニングは気持ちよさそうです…!

 

 

奥さま:今気になっているのは、837段の階段がある伊豆山神社ですね!熱海に引っ越してきたばかりなので、行きたい場所がたくさんあります。

 

 

 

 

 

 

スケルトンの物件から、現在の姿になったときどんな感想を持ちましたか?

 

 

奥さま:最初は何もなくて、廃墟みたいな感じで不安だったのですが、完成して見た瞬間に絵本の世界に入ったの!?というくらい驚きました。

 

 

ー絵本の世界!

 

 

 

 

(beforeの状態)

 

ほんとに絵本や雑誌の世界がいきなり目の前にあわられた…!みたいな感覚でした。

 

 

ー確かに、ビフォーとアフターのギャップがすごいですよね。灰色の世界から優しいブルーの世界になったみたいな…。機能面などは実際に使ってみていかがでしたか?

 

 

キッチンはデザイン的にも機能的にも十分です。ただ、収納スペースが限られていて扉がないので、これから見せる収納を勉強していきます(笑)。

 

 

 

 

 

ー見せる収納って憧れますよね。生活を丁寧になっていく作業って、きっと楽しいですよね。ほかにも、暮らしていく上で「これがあったらいいな」などありましたか?

 

 

奥さま:今まで物が多い生活をしていて、趣味のものもあったり、どうしても置いておきたいものがあるので、倉庫が近くにあったら良いなと思いました。

 

 

旦那さま:僕も同じことを考えていて、もっと気軽に利用できるシェア倉庫みたいなのが同じビルの中だったりにできたら良いなと思っています。やっていきます。(宣言)

 

 

これからこのお部屋、熱海という街で、どのように過ごしていきたいと思いますか?

 

 

奥さま:私は、部屋でくつろげるスペース作りですね。まったり過ごせるインテリアを揃えて生活をさらに整えていきたいです。

 

 

旦那さま:僕は、気分によって場所を選び取れるようにしたい。リラックスした状態で考え事をしたい時に、ソファの上と同じような感覚で山の中・砂浜を選んだり、街をリビングと見立てて生活をしていきたい。その更にくつろげる感覚の場所が「家」みたいな。心をひらいた状態でインプットする場所が増えるとといいなと思います。

 

 

  

 

 

ー家だけじゃなく、街ごと自分の居場所だと思えたら素敵なことですよね。心身ともに開放的、健康的でいられそうな気がします。ありがとうございました!

 

 

***

 

 

 

我慢をするのでなく、自分自身のちっちゃな気持ちのニーズに答えながら生活スタイルを築いているお二人。「こうしたい」という感覚を合わせるワークスタイルで、部屋の中だけでなく、街全体を活用して暮らしているお二人がとても印象的でした。

 

 

熱海の街全体をひとつの家と見立てて暮らす、「街ごと居住」という暮らし方は柔軟で、あたらしく、とても自然な在り方でした。

 

 

これからの熱海での暮らしが楽しみですね。