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DATE2025.04.02

この記事を書いた人

メアリー

オーダーメイドの借り暮らし。リノベーションでつなぐお部屋と人の、新しい物語。

 

 

古い建物が数多く残り、趣ある街並みを形作っている熱海。

 

マチモリ不動産では古い物件をお預かりする際、現代のライフスタイルに合わせて改修する「リノベーション」という方法も、併せてご提案しています。

 

不具合のある箇所を直すだけではなく、修繕によって物件の価値そのものを再生させることが、リノベーションの真髄。

 

今回は、マチモリ不動産が行なっているリノベーションや、その仕組みについて、具体的な事例を交えつつご紹介します。

 

 

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「熱海に住みたい!」と思い立ち、調べ始めた時、どのような物件が見つかると思いますか?

 

熱海市の空き家率は52.7%(全国平均は28%)。と、全国的に見ても高い水準です。

 

(2018年3月時点「平成30年住宅・土地統計調査結果」(総務省統計局)調べ)

 

 

 

 

では、住みたい人にとっては色んな物件がよりどりみどりなのか?というと、そうでもないのです。

 

熱海の街の居住用建物は、現状、「二極化」していると見られています。

 

ひとつは、広さがあり、建物内に温泉大浴場などの設備も充実したリゾートマンション。

 

もうひとつは、築年数の経過したアパート。

 

 

 

 

前者、リゾートマンションは主に、定年退職後の住まい、あるいは別荘としての需要を満たすものです。一方で近年、リモートワークの制度や、二拠点・多拠点生活といったライフスタイルの広まりが、より若い世代の移住をも後押ししています。

 

20代〜30代の移住希望者は、一人暮らし〜二人暮らし向けの賃貸物件を探し、そこで見つかるのが後者、築年数の経過したアパートです。

 

その多くは街なかの好立地にあるものの、内装設備が古く、すぐに住める状態ではありません。昔は各地に共同浴場があったため、お風呂がついていない物件も珍しくないのです。

 

入居者が決まるか分からない状況で修繕に踏み切れず、古い設備のままになっている物件。

 

そんな熱海特有の住宅事情を背景に、マチモリ不動産は「住む人に合わせてリノベーションする」ということを取り組んできました。

 

 

 

 

まず、その物件に住む方を決める。その方が住まいに求める条件、要望をヒアリングした上で修繕工事を行う、というもの。

 

住まい手が決定した状態でリフォームするので、投資が無駄になりません。

 

工事期間が必要となり、住み始めるまで少し時間はかかってしまいますが、住む方にとっては一から作った自分好みの空間に。愛着が湧き、その後も長く暮らしてもらえるお部屋になるのです。

 

また、最初に住む方の好みを反映しつつ普遍的なニーズも叶えられるようデザインするので、その方が退去しても次の入居者が決まりやすい物件になります。

 

 

さらに詳しい解説

「リフォームの費用は誰が負担する?」

 

2つ方法があり、1つは大家さんがリフォーム代を支出するという一般的な方法。

もう一つは大家さんではなく、投資家がリフォーム代を出資し、入居者は家賃を投資家に支払っていくという方法です。

 

 

 

こちらは熱海の街なか、海に近い渚町エリアに建つマンションの一室。

 

マチモリ不動産で、住む方に合わせてリノベーションした物件のひとつです。

 

築年:築50年 / RC造 / 3階建て /2K→1LDK

 

 

 

 

リノベーションを行う前と後の様子をご紹介します。

 

 

【Before】キッチン

 

 

 

 

【After】キッチン

 

壁と色を合わせ、清潔感のある白を基調としたキッチンに。

 

上部と背面には、収納に便利な造作の棚が追加されました。とくに背面の棚は、三方向から収納が可能。シンクとガスコンロもさりげなく、調理がしやすい配置に変更されています。

 

 

 

 

【Before】水回り

 

 

 

 

【After】水回り

 

元は押入れだった場所が、洗濯機置き場になりました。古い物件だとバルコニーなどに洗濯機置き場があることも多く、このようにリノベーションのタイミングに屋内に新設することも。

 

 

 

 

また、独立洗面台も新たに設けられました。

 

 

 

 

洗面台とお揃いの花柄タイルがキュートな浴室。リフォームで浴槽のサイズも大きくなりました。

 

 

 

 

【Before】 居室(和室)

 

 

 

 

【After】居室(洋室)

 

和室2部屋から洋室に。配色などでテイストを変えて、それぞれほんのり個性を持つ空間になりました。(和室は1部屋残しておきたい、という方もいらっしゃると思うので、その際は畳のみ交換なども。)

 

ダイニング側には昨今の住まいでは必須といえるエアコンを設置。快適さはもちろんのこと、遊び心も忘れずに。窓辺にはハンモックが取り付けられました!

 

 

 

 

 

 

最初にお住まいの方は、ご友人と一緒に塗装作業に参加されたそうです。

 

このような思い出づくりができるのも、リノベーションの魅力ですね。

 

 

 

 

こちらは、リノベーション前後の間取り図面です。

 

お手洗いは和式から洋式に、下駄箱や洗濯機置き場など、現代の暮らしで標準的な設備が追加されています。また、キッチンや浴槽も大きくなりました。

 

 

このように、おしゃれで使いやすく、新しい姿に生まれ変わったお部屋。

 

賃料は、大家さん(投資家)にとっての相場、かつ住む方の予算の範囲内で決定することになります。

 

住む方の要望に合わせてリフォームした場合の工事費と、月々の賃料で計算される投資回収期間が、大家さんにとって現実的かどうかで案件化の可否が決まります。

 

 

さらに詳しい解説

「リフォーム後の賃料の相場は?」

 

リフォーム後の賃料は、現状の賃料より1.5倍〜2倍ほど上がります。賃料が下がると、修繕による建物の維持管理が難しくなってしまいます。

 

物件が古くなればなるほど、内装だけでなく、将来的には外壁や防水などの外装、見えないところの配管や配線等の修繕にも費用がかかってきます。家賃単価をいかに上げていくか、というのが長期的な建物の維持保全における重要なポイントです。

 

 

 

住む方に合わせた、オーダーメイドのリノベーション。

 

入居者を必要とする物件と、住まいを探している人を、リノベーションというかたちで繋ぎます。住む方にとっても、お部屋にとっても、そこから新しい物語が始まるのです。

 

マチモリ不動産では、このようなリノベーションのかたちに共感してくださる大家さん・投資家の方と一緒に、空き家を活用して住まい手を増やす取り組みを引き続き行なっていきたいと考えています。

 

空き物件についてお困りの方は、ぜひご相談ください。

 

事例にあげたお部屋のように、自分好みにリノベしてお部屋を借りたい方も、お気軽にご相談ください!