
この記事を書いた人
ひらい めぐみ
長い時間、倉庫だった空間をリノベーション。マチモリ不動産事務所のBefore/After
熱海銀座商店街がすぐ目の前にある、大舘ビル。もともとこちらのビルの2階をマチモリ不動産の事務所として利用していましたが、お客さまとお打ち合わせできるフロアを新設することになりました。
今回の記事では、事務所の内装デザインや家具のセレクトをした社内の担当者に話を聞いたこだわりポイントをはさみながら、リノベーションの内容をご紹介します。
1階はかつてスナックだったこともあり、1階の入り口と2階へ上がる入り口とで扉がふたつついていました。
今後は事務所として1階と2階を行き来する為、入り口をひとつに。入り口横には、シャビーなデザインのポーチライトをつけました。扉の左側の壁は、もともとのデザインを活かし、そのまま残しています。
また、室内には窓がないので、自然光が入り口から入るように、大きめの窓ガラスのついた扉をオーダーしました。
▲Before
外からすっきりと見えるように、ポストの受け取り口は屋内に設置しています。
入り口には、マチモリ不動産のテーマカラーである水色のタイルを。優しく落ち着いた印象になるよう、目地は白ではなく、あえてグレーにしています。
では、つづいて室内をご紹介します!
打ち合わせがゆったりとできるよう、事務所内はあたたかみのある木製の家具で揃えました。
お住まいや店舗物件探しなど、慣れないご相談ごとでお越しになる方も多いかと思います。そういった方にもリラックスして過ごしていただけるような内装にしています。
▲Before/途中の様子
壁には、布目模様のグリーンのタイルを使用。もともと壁に先っぽがくるんとした棚がついていたので、この棚の色に合うタイルを選びました。タイルの上に、もとの棚と同じ色合いの木材を大工さんにつけてもらい、もともとあったものと新しいものが馴染むようなデザインにしています。
▲Before/After
床材には、室内の古家具とも相性の良い足場板を使用。先ほどご紹介したグリーンのタイル上にある棚と同じ風合いになるよう塗装を施しました。
テーブルは、静岡と沼津にお店がある「コザイクラボ」で購入。
グリーンと木の棚のあった壁の右上には、ガラスブロックを。「たまゆら」というシリーズのもので、昔の建築物に使われていたようなゆらぎのあるデザインになっています。
実はここ、もともとは換気扇のついていた場所。入り口以外に窓がないのですが、ここにガラスをはめこむことで、優しく自然光を取り込むことができます。反射した光がきれいで癒される……!
木の棚に飾っている花瓶と三角定規は、小田原にある「ひぐらし」で購入。
細かな装飾には陶器のものを選んでいます。コンセントカバーはグリーンのタイルとの配色がかわいいクリーム色に。ビンテージライクなデザインのスイッチは、リノベーションの空間作りに必要なアイテムを幅広く取り扱う「toolbox」で購入しました。
メインのテーブルとは別で、スタッフが作業などをできるような一角も作りました。担当者曰く、「個人的に喫茶店の奥まった席が好きなので、事務所に立ち寄ったスタッフがちょっと作業するのにぴったりな場所だなと思いました」とのこと。
▲Before/途中の様子
デスクと椅子、ディスプレイボードは、「コザイクラボ」のもの。ビンテージのファブリックは「THE TIME HASCOME」で購入しました。
「ひぐらし」で見つけたレトロでかわいいデザインのデスクランプは、東芝製のデッドストック。魚のデザインをあしらった北欧っぽい雰囲気の壁時計は「古一」で出会ったもの。
作業デスクの右横にある大きな柱には、銅板のような風合いのダイノックシートを貼っています。本物の銅板は、傷が付きやすく、メンテナンスするにもコストがかかってしまいますが、ダイノックシートなら特別なお手入れは不要。リノベーションでお部屋の一部の雰囲気を変えたいときに便利な素材です。
そのほかの家具も、深みのあるブラウンの木の家具で統一しています。
今回は、もともと先っぽがくるんとした棚がついていたことから、その棚をメインモチーフとして家具や床材などを選びました。主役となるもの、メインモチーフにするものを決めると、住居でも店舗でも、室内全体の雰囲気がすっきりとまとまります。
▲Before
マチモリ不動産では賃貸物件のリノベーションや、内装デザインなども行っておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
「事務所のこのタイルや素材を使いたいんだけど……」といったご相談も大歓迎です!
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設計:渡辺 大記
内装・家具コーディネート:若月 ひかる
施工:大舘建設株式会社